ミュージシャンの確定申告|青色・白色どっちがいいの?
自分の場合ミュージシャンだから青色申告にするメリットがない気がするんだよね〜
青色にしなきゃだめかな?
友達との話題の中でこんな話がありました。
わたしは
- ミュージシャンが青色申告にするメリットはたくさんある!
- 青色申告にすると簿記は少し大変(解決方法あり)
と思っています!
しかし過去のわたしも
- 確定申告は難しい
- 少しでも簡単に済ませたい
- 余計な税金は払いたくないけどよくわからない
こんなふうに思っていました。
考えなくていいなら後回しにしたいと思ってました。笑
しかし、確定申告にちゃんと向き合ってみたら家計も見直せて貯金も増えたし、将来の漠然とした不安も少なくなりました!(※個人差があります。笑)
確定申告のために普段から帳簿をつけていると、お金の流れがはっきり見えてきていいことがいっぱいです!
ぜひ、この機会に見直してみましょう!
確定申告とは
確定申告とは、その年ごとの所得を申請して所得税を計算して納税することです。
所得とは収入から経費を引いた額のことです。
収入と所得は違うからしっかり理解しておこうね!
5万円の機材を買い、それを使ったレコーディングで10万円のギャラをもらった
↓
10万円の収入があり、5万円の経費がかかり、所得が5万円増えた
いろいろなことをすっ飛ばして雑な説明ですが大体こんな感じです。
他の職業に比べてミュージシャンは経費にかけるお金が多い気がします。
というのも、楽器や機材揃えると音楽の幅が広がって仕事に繋がるので先行投資はどんどんしますし、好きなもの(=音楽関係機材)が経費になるので結果的に経費が多くなるのでしょう。
自分が好きなものが経費にできるのは好きなことを仕事にするメリットだね!
すこし、経費の話にそれてしまいました!
確定申告の話に戻しましょう。
確定申告では、所得に対して所得税を支払うと説明しましたが、そこから引くことができるものがあります。
それが控除です。
つまり、確定申告では収入から経費を引いた額(所得)から、さらに年金や保険などが控除された課税所得に対して納税額が決定されます。
「課税所得」ここ重要だから覚えておいてくださいっ!
課税所得を低く抑えると納税額が安くなる
収入が上がるのは仕事がうまくいってるということなのでもちろんいいことなのですが、ちゃんと節税しないと必要以上に納税することになります。
よーし!税金払いたくないから収入を減らそうー!
これではいつまで経っても生活は良くなりません。笑
そこで出てくるのが
経費と控除です。
経費については少し触れたけど、控除について次の項目から詳しくみていきましょう!
青色申告にするだけでお得になる控除
経費は、仕事をするために支払った費用です。
楽器を買ったり、練習にスタジオを使って使用料を払ったり、資料の楽譜や音源を購入した費用は経費になります。
よーし!税金払いたくないからたくさん機材買って経費にしようー!
しかし、これではいつまで経っても生活は良くなりません。笑(2回目)
そこで出てくるのが控除です。
控除にはたくさんの種類があります。
その中でも最も影響力が大きいのが青色申告です。
青色申告にするだけで課税所得が最高65万円もおさえられるんです!
経費で65万円使っても同じような効果がありますが、そうやって何でも経費と言って購入していると手元に残るお金がなくなってしまいます。
俺は宵越しの金は持たないぜー!
という人もいるかもしれませんが、日用品や普段の食事などの全ての支払いを経費ににすることはできませんし、結婚・出産・怪我・病気など人生にはまとまったお金が必要な時がやってきます。
そのためにも使える控除は使っておくのがいいと思いませんか?
・・・
また、青色申告は65万円の控除だけではなく他にもお得になります!
青色申告にするとお得になること
青色申告にすると、以下のように経費にできるお金が増えます。
- 家族へ給料の支払いが経費になる
- 10万円以上30万円以下の機材も一括で経費にできる(減価償却しなくていい)
家族への給料が経費になると、税金を抑えつつ家計に残るお金を増やすことができますね。
また、白色申告だと原則10万円より高いものは減価償却をしなければいけません。
減価償却は、購入金額の一部しかその年の経費にすることができません。
でも、楽器も機材も10万円を超えるものって多くないですか?
宅録用マイクが10〜20万円、サックス本体は20万円以上、最近のマウスピースはどんどん高くなってるし、パソコンだって…
30万円を超えるものに関しては青色申告でも減価償却をしなきゃいけませんが、青色申告にするだけでその限度額が上がるんです。
その年のうちに経費にできるのは節税に直結します!
そもそも白色で減価償却の項目書くのもめんどうだよね。←めんどうくさがり
青色申告のデメリット
青色申告に節税のメリットがこれまでにお話ししてきた通りですが、デメリットはあるのでしょうか?
- 複式簿記は少し難しい(解決方法あり)
- 青色申告にしたい年の前年3月15日までに青色申告にする旨の申請書を提出しなければいけない
複式簿記は少し難しい(解決方法あり)
白色申告に必要な経理は家計簿(お小遣い帳)程度のもので大丈夫でしたが、青色申告だと複式簿記にする必要があります。
複式簿記はとっつきにくいのですが、できるようになるとお金の流れが理解できるのでとても便利です。
簿記3級を学べばミュージシャンに必要な簿記は十分に理解できます。
ちょっとクセのある知識だから専門家から学ぶことをおすすめします!
- 簿記系YouTuberのふくしままさゆきさんのYouTube
- クレアール(通信教育)
簿記系YouTuberのふくしままさゆきさんのYouTubeはとても評判がいいです。
「今のところ教材代を払ってまで勉強する必要はないかな?」って人は無料で学べるYouTubeを活用することをおすすめします。
紹介するために見てみたけど、わかりやすいですよ!
わたしはクレアールという通信教材で学びました!
カリキュラムがしっかりしてるから、勉強しやすかったです!
解決方法!知識なしでも青色申告(複式簿記)ができるアプリがあります!
青色申告にしたいと思い始めてたけど、勉強はちょっと・・・
そんな人に向けて
朗報です!
最近の会計ソフトはとても優秀です。
簿記の知識がなくても簡単に複式簿記の帳簿を作ることができます。
購入型とクラウド型がありますが、クラウドでじゅうぶんです!
昔は購入するしかなくて、高くて断念してたなぁ。。
上記の3者は白色申告も便利にできるのでご存知の方も多いのではないでしょうか?
どれも使いやすいクラウドソフトですが、わたしはマネーフォワードクラウドを使っています。
freeeも使っていたのですが、freeeは今年(2022年1月)から楽天銀行との連携ができなくなってしまいました。
楽天ヘビーユーザーなので。笑
また、マネーフォワードクラウドは家計簿アプリのマネーフォワードMEと連携可能で、MEで家計簿をつけていれば確定申告の準備が勝手にできているんです!
去年の確定申告に実際使ってみて、めちゃくちゃ便利だった!推せる!
おススメです!
前年3月15日までに青色申告にする旨の申請書を提出しなければいけない
青色申告のもう一つのデメリットとしては一年以上前に申告書を提出しなければいけないことがあります。
青色申告をしたい年の前年3月15日までに税務署に申請書を提出しなかればなりません。
申請書は税務署で簡単に手に入れることができます。
また、税務署に行くのが面倒な人はこちらから申請することもできます。
マネーフォワードクラウド開業届の無料会員登録今年の分の青色申告承認申請書の提出期限は過ぎてしまいましたが期限の直前はバタついていることも多いので今のうちに提出してしまうことをおすすめします。
でも、青色申告やろうとしたけど複式簿記が大変で一年後にモチベーションが下がってて白色申告に戻したいなんて考えてるかも。。。
大丈夫です!
青色申告承認申請書を提出した後でも「やっぱり今年は白色にしておこう!」ということも可能です。
わたしも不安だったので国税局に直接電話して確認してみました!
https://life-of-music.com/tax-tell/本当に簡単だ!
そうしたら、とりあえず青色申告承認申請書は出しておいて、大変だったらやめればいいね!
その通り!
しかも、青色申告を取りやめるペナルティもありません。
青色申告の申請は一年以上前に必要だけど取りやめは直前で大丈夫だから、気軽な気持ちでトライしてみるといいと思います!
青色申告は難しい?メリットがない?
でもでもー!「青色申告は難しいしあまりメリットないから結局白色のままでいいんじゃない?」って先輩が言ってたよ!実際どうなの?
わたしも先輩ミュージシャンから
- 青色申告は大変
- 青色申告は難しい
- うちらにはメリットなくない?
- 調査とか入るかもじゃん?辞めときな〜
と言われていました。
で・も!!!
その先輩は税金に詳しいですか?税理士さんですか?
その先輩は具体的にどう大変か説明してくれましたか?
ちょっと煽ってしまいました。笑
実際、青色申告をやったことない人がこのように言ってるケースが多いです。
わたし自身、実際に白色申告から青色申告に切り替えてみて青色申告は大変と感じたことはありません。
複式簿記は多少めんどうですが、いまはアプリが便利なのでスマホでぽちぽちしていたら書類の出来上がりです!
確かに過去には、白色申告の場合は帳簿付けが義務付けられていませんでした。
しかし、それも2014年までの話です。
もう、だいぶ過去!!!
確かにそれまでは帳簿付けの義務がなく白色申告の方が圧倒的に簡単でした。
そのことから先輩方は「青色申告は大変」というのだと思います。
でも、今は違います。
今の世の中は「青色申告は大変」なのではありません。
ミュージシャン(フリーランス)で働こうと思ったら申告は白青に関わらずそれなりに大変!
なんです!
ここがいまだに知られていないように感じます。
帳簿の保存義務も領収書等の保存期間もすこしの差はありますが白色申告・青色申告ともにあります。
また、「白色申告なら税務調査は来ない」というウワサもありますがこれも
嘘です。
「業界に長くいる先輩の言うことだからきっと間違っていないだろう」と思ってしまうかもしれませんが、制度はどんどん新しくなっています。
演奏がいくら素晴らしいプレイヤーでも、税金のことも素晴らしく理解しているとは限りません。
そりゃそうだよね!餅は餅屋!
音楽は音楽家、税金のことは税理士が詳しいに決まってる!
複雑で大変なことも多いのですが、取り残されないように学んでいきましょう!
このブログでは今後もミュージシャンに関わることをピックアップしてわかりやすく紹介したいと思います!
それでは、今回はここまで〜!
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