クレジットカードよりもデビットカードがおすすめな人は?メリット・デメリット
日本ではあまり普及していないデビットカードですが、海外ではクレジットカード以上に市民権を得ているデビットカード。
実はクレジットカードに劣らない高還元率のカードもあります。
口座残高までしか使えないという性質上、使い込みを防ぐことができお得にポイントが貯まるデビットカードを上手に利用しましょう!
デビットカードとは?
デビットカードはカードでの支払いと同時に紐づけている銀行口座から即時に引き落とされる仕組みのカードです。
口座残高以上の引き落としができないので使い込みを防ぐことができる安心感から近年人気がでてきています。
日本ではポイント還元率の高いクレジットカードが普及していますが、海外ではクレジットカードを作るハードルが高いためクレジットカードよりもデビットカードの普及率が高いです。
デビットカードの種類
デビットカードにはJ-Debitと国際ブランドデビットの2種類があります。
J-Debitは銀行のキャッシュカードをそのまま支払いに使える仕組みで、国際ブランドデビットはVISAやJCB などの国際ブランドと銀行が提携して利用できる仕組みのデビットカードです。
J-Debitは使えるお店が限られますが、国際ブランドデビットカードはクレジットカードと同じVISAやJCB加盟店のほとんどで利用することが可能です。
デビットカードの種類
- J-Debit…銀行のキャッシュカードをそのまま支払いに使える仕組み。加盟店が限られる。
- 国際ブランドデビット…VISAやJCB などの国際ブランドと銀行が提携して利用できる仕組み。国際ブランド加盟店のほとんどで利用できる。
デビットカードのメリット
- 使いすぎを防げる
- 原則、審査がない
- 高校生でも作れる
- ATMの利用が減る
- 手持ちの現金が減る
- 不正利用などの保証制度がある
- 海外でも使える
- ポイントが貯まったりキャッシュバックがある
- 家計簿アプリとの連携がカンタン
1. 使いすぎを防げる
デビットカードは即時払いで口座残高までしか利用できないので、必然的に使いすぎを防ぐことができます。
クレジットカードは銀行にお金がなくても限度額までなら利用できてしまうので、自分にはその支払い能力がなくても購入できてしまいます。
「来月節約すれば大丈夫!」と考えて利用してしまうというのはどんな人でもよくあることです。
しかし、その中の1部は支払いができなくなってしまうことがあるのも事実です。
しかし、デビットカードはそれができないので必然的に使い込みを防ぐことができます。
支払いができなくて、後からリボ払いにしたりキャッシングをしたりすることで借金はどんどん大きくなるのです。(経験談w)
2. 原則、審査がない
クレジットカードは申し込み時に審査が行われ、その人の支払い能力に応じて支払い限度額が決定されます。
それに対して、デビットカードは口座残高までしか利用できないので原則審査なしで利用を始めることが可能です。
最近は銀行口座を作ると自動的に国際ブランド付きのデビットカードがついていることが多いです。
3. 高校生でも作れる
審査がなく、口座残高までしか利用できないという性質からもわかるようにデビットカードは不渡りを起こすことがないので、私たちのとっても銀行にとっても安全なカードです。
そういった性質から高校生でも発行できるカードが多いです。
4. ATMの利用が減る
デビットカードが1枚あれば現金を持っていなくても銀行口座に入っているお金を自由に使うことができるので、ATMで現金を引き出す機会が減りATM手数料を節約することができます。
5. 手持ちの現金が減る
現金を利用する機会が減るので、手持ちの現金を少なくすることが可能です。
小さい財布に切り替えれば手ぶらで出かけることもできますし、必要以上の現金を持つ必要がなくなるので防犯上のメリットもあります。
6. 不正利用などの保証制度がある
現金は盗まれてしまった場合、補償などはありませんが、デビットカードの中には
盗難や紛失の補償サービスがあるものがあります。
また、ショッピング保険が付帯していれば、購入後の破損にも補償対象になる場合があります。
7. 海外でも使える
国際ブランドのデビットカードの場合、海外でも国際ブランド加盟店で利用できます。
現地のATMで現地通貨で引き出すことも可能です。
8. ポイントが貯まったりキャッシュバックがある
デビットカードもポイントが貯まったりキャッシュバックがあるものがあるので、現金を利用するよりもお得です。
ただし、クレジットカードよりも還元率が少ない場合が多いです。
9. 家計簿アプリとの連携がカンタン
家計簿アプリでは現金を利用すると手入力をする必要がありますが、デビットカードで 決済をすればいつどこで利用したかを自動で反映できます。
家計簿をつける手間が減れば利用状況を見直すことも増え、無駄遣いを減らすことができるでしょう。
(何に利用したかは利用している家計簿アプリとデビットカードにより反映できるものとできないものがあります。)
デビットカードのデメリット
- 口座残高以上の支払いができない
- 分割払いができない
- ポイント還元率はクレジットカードよりも低め
- 不正利用などの保証はクレジットカードのほうが手厚い
- 利用できないケースがある
1. 口座残高以上の支払いができない
口座残高以上に支払いができないことはメリットでもありデメリットでもあります。
ミュージシャンの場合、楽器や機材の支払いに利用したい時でも口座残高以上の支払いはできないため、購入できない可能性があります。
楽器や機材の購入は割とすぐに収入となって返ってくることが多いので、口座残高以上に支払いができないのはデメリットにもなります。
生活費や娯楽費を口座残高以上に利用するのは絶対におすすめしないです!
2. 分割払いができない
口座残高から即時引き落としという性質上、分割払いもできません。
先述したとおり、演奏に必要なものの購入に関しては口座残高以上の買い物をしたいこともあるため分割払いができないことはデメリットになります。
どうしても購入しなきゃいけない場合はショッピングクレジットという方法もあるよ!その場合、審査が通らなかったら購入できないけど、審査が通らない時は無理に購入するのはやめておいたほうが無難です!(友人談w)
3. ポイント還元率はクレジットカードよりも低め
デビットカードは現金よりもポイントやキャッシュバックで優れていますが、それよりもクレジットカードのほうがポイント還元率が良いことが多いです。
なかにはクレジットカードに劣らないカードもあるので後ほど紹介します。
4. 不正利用などの保証はクレジットカードのほうが手厚い
不正利用や紛失・盗難の場合の保証は現金にはない特典ですが、クレジットカードと比べると保証内容が少ない傾向があります。
5. 利用できないケースがある
デビットカードは即時口座残高から引き落とされるという性質上、決済端末が常にインターネットに接続している必要があります。
ですので、飛行機の機内販売などのインターネット環境がない場所での利用はできません。
また、サブスクや月々の公共料金の決済も口座残高がない場合に引き落としができない恐れがあるため、デビット決済ができない可能性があります。
ETCカードも入り口では入れても出口で決済ができないと危険なため利用できません。
- ETCカードなど有料道路の料金
- 飛行機などインターネット環境がない場所の決済
- 月々の支払いがある公共料金やサブスクの決済
金銭感覚が乏しく家計管理ができない人にはデビットカードがおすすめ
クレジットカードはとても便利ですが、金銭感覚が乏しく家計管理ができない状態で利用するのはとても危険です。
クレジットカードはなんでも買える魔法のカードではなく、クレジット(信用)でお金をカード会社に建て替えてもらっているのです。
返せているうちは大丈夫ですが、その返済ができなくなることを金融事故と言いあなたの信用にキズがつきます。
金融事故を起こすと金融ブラックになり、その情報は情報機関に残るのです。
金融ブラックになると最低でも5年は新しいカードを作ることができません。
それどころか、場合によっては金融事故を起こした会社とその提携会社では5年以上カードを作れなかったり、ローンが組めなかったり、キャッシングをすることができなくなるリスクがあるのです。
いま活躍していて年収が1,000万クラスのミュージシャンでも過去に金融ブラックになりクレジットカードがなかなか作れない人や車や家のローンが組めない人も知り合いにいます。
ですので、家計管理ができるようになるような金銭感覚を身につけるまではクレジットカードをなるべく使わずにデビットカードや現金を利用してお金を使う感覚をしっかり身につけて欲しいです。
金融ブラックになるとびっくりするほど何年もそのキズを引きずることになります。
なぜ、ここまで真剣にデビットカードを進めるかというと、なにを隠そうわたし自身が金融ブラックになった経験があるからです。
幸い返済はすぐに済ませることができ、10年経った今では金融事故を起こした会社でもクレジットカードを発行することができました。
しかし、普段の生活には特に影響がないものの「わたしは金融ブラック」という事実は心の奥底に劣等感のようなものがずっとありました。
なのでみなさんにはこんな思いはしてほしくないのです!
キャッシュレスで便利に暮らしたいならクレジットカードではなくデビットカードを利用し、クレジットカードの利用はETCカードや公共料金の支払いなどの月々の支払いだけにしましょう!
最初から順風満帆なミュージシャンはほとんどいないと思います。
お金がなかった頃の暮らしを思い出すと意外と楽しかったなーと感じます。
築50年、6畳一間、もちろん和室。
風呂はバランス釜、となりには魔女のようなおばあちゃんが住んでいて育てている野菜を分けてもらったりしてました。
一生のうちにそんな暮らしも1回ぐらいいいものですよ!笑
おすすめのデビットカード
先述の通り、デビット機能は銀行口座のキャッシュカードについていることが多いです。
まずはお手持ちのキャッシュカードを確認してみましょう!
それと同時に、もしメガバンク(みずほ、三井住友、三菱UFJ)の口座しか持っていなかったらネット銀行の口座開設をオススメします。
ネット銀行はメガバンクにはないメリットがたくさんあります。
- 振込手数料が安い
- アプリやWEBの操作がしやすい
- 口座開設がネットでカンタン
ネット銀行では取引できないところもあるのでメガバンクと合わせて利用するのがいいでしょう。
おすすめネットバンク系デビットカード
いろいろありますが、実際にわたしが利用しているネット銀行3行を紹介します。
どれも特徴がありとても便利でお得な機能がたくさんあります!
楽天銀行デビットカード
楽天経済圏と言われるほどたくさんのサービスを提供している楽天。
口座残高などの条件によって他行宛の振込手数料が無料(通常は145円)。
国際ブランドはVISA、マスターカード、JCBから選べます。
デビットカードの国際ブランドをJCBに設定した場合、デビットカードの利用で1%のポイントがたまります。
他の楽天サービスと一緒に利用するとさらにお得になります!
GMOあおぞらネット銀行デビットカード
あおぞら銀行とGMOあおぞらネット銀行は別なので注意!
口座残高などの条件によって他行宛の振込手数料が無料(通常は75円)。
デビットカードの国際ブランドはプラチナカードがマスターカード、一般カードがJCBになります。
(プラチナカードは年会費3,000円かかります。)
GMOあおぞらネット銀行のすごいところはデビットカード利用額に応じて0.6〜1.2%の現金還元が受けられるところ!
0.6〜1.2%だったらクレジットカードのポイント還元率にも劣りません。
さらにポイント還元ではなく現金還元されるのは嬉しいですね。
個人的にはアプリがちょっと使いにくいので改善を期待しています!
住信SBIネット銀行デビットカード
聞き馴染み無いかもしれませんが、大手の三井住友トラストホールディングスとSBIホールディングスの合同出資銀行なので安心です。
口座残高などの条件によって他行宛の振込手数料が無料(通常は77円)。
デビットカードの国際ブランドはプラチナカードがマスターカード、一般カードはマスターカードとJCBから選べます。
ポイント還元率はプラチナカードが1%、一般カードが0.8%です。
(プラチナカードの年会費は11,000円です。)
こちらもクレジットカードに劣らない還元率!
2023年の2月にデザインが変更されてシンプルになりました!
また、住信SBIネット銀行には目的別口座が作ることができ、口座をいくつも作らなくても目的別にお金を分けておくことができます。
新デザイン好き!旧デザインの時に作ったから早く更新したい〜w
まとめ:上手に利用してしっかり貯めよう!
いろいろお得なキャンペーンはやっていますが、1番お得なのは無駄遣いをしないこと!笑
突然欲しかったビンテージ楽器に出会ったり、めちゃくちゃ好みな音色の新商品が発売したりとミュージシャンは突然の出費がつきものです。笑
それだけでなく、将来は引越し、結婚、妊娠が始まるかもしれません。
デビットカードで家計管理をしていざという時のためにしっかり貯めておきましょう!