商品番号、品番とは?決め方のルールは?|自主制作アルバム資料の項目
他の記事でも伝えた通り、資料は必須事項ではありません。
ですので、形式に特に決まりはありません。
「この情報まとめておくと便利だよ!」
「アルバム作って全国流通しようとするといつかのタイミングでこれらの情報は必要になるよ!」
という項目をまとめてあります。
今回は
商品番号(品番)
についてです。
商品番号(品番)とは?
商品番号とはそのCDについている番号です。
品番と呼ばれることもあります。
特に決め方にルールはありません。
レーベルを管理するあなたがわかりやすい方法ならなんでも大丈夫です。
レコード協会に所属しているメジャーレーベルは商品番号の付け方にルールがあります。
のちほど詳しく説明します!
それがアルファベット4文字と数字5桁を基準としているのでインディーズレーベルでも慣例的にアルファベット2〜4文字と数字1桁から5桁ぐらいで管理されることが多いです。(ABCD-001みたいな!)
商品番号(品番)は何に使われるの?
商品番号はレーベル内でそのCDを管理するために使われるものですが、CDをプレスに出すときもそれで管理されることが多いです。
また、店舗のCD担当が発注をするときにも使われます。
JANコードやISBNコードのようにどこかの団体から付番されるものではなく、レーベルごとに付番します。
ですので、同じ商品番号の商品が世の中にいくつも存在しています。
CDを作る際に商品番号を印刷する場所
レコード協会規格で商品番号は
- オビ
- ジャケット裏面
- ブックレット
- 盤面
それぞれに印刷しなければいけないと決まっています。(ジュエルケースの場合)
また詳しく記事にしますね!
商品番号(品番)の例
前に書いた通り、商品番号はなんでも大丈夫です。
でも、なんでもいいって言われると困りますよね。笑
ここで世の中にはどんな番号が使われているのか見ていきましょう!
こちら、米津玄師さんのSTRAY SHEEPです。
裏面の右下に書いてある「SECL 2598」と書いてあるのが商品番号です。
メジャーだけじゃなくてインディーズも見てみましょう。
こちら、サックス3人のユニットsax tripletsのTRIPLETSです。
「STCJ-002」というものが商品番号です。
商品番号の付け方の提案
アルファベット+数字だと管理しやすくなります。
「ABCMー001」「ABC01」「AM−01」
などが無難に考えられますね。
2枚目以降は
「ABCMー002」「ABCMー003」
などと数字を大きくしていくと管理がしやすいでしょう。
「YMD001」「YT-01」
個人レーベルの場合、100枚もCDを出すことは珍しいと思うので数字は2桁でもいいと思います。
自分が目にした中ではアルファベット4+数字3桁が多いかな!
例3
「TRSH−001」「TRSH−002」「TRSH−003」
T(東京)R(レコーズ)S(渋谷)H(花子)さんの○枚目のアルバムといった感じですね!
この場合、途中で品川二郎さんもCDを出すことになったら
「TRSJ-001」とするといいでしょう。
もちろん、アーティストごとに分けず「TR-001」として連番で付けていくのもいいと思います。
アーティストごとに分けずT(東京)R(レコーズ)の何枚目のアルバムって管理するのがラクな場合もあるよね!
メジャーレーベルでは商品番号の付け方が決まっていた!?
先ほども少しふれましたが、メジャーレーベルは商品番号の決め方が決まっています。
1989 年にレコード協会が発行した「レコード商品番号体系」にこのように載っています。
インディーズレーベルは同じにする必要はありませんが、迷った場合は参考にしてみてくださいね!
- 会社コード2桁
- 形態分類コード1桁
- ジャンルコード1桁
- シリアルナンバー5桁(以内)の数字
先ほどの米津玄師さんのSTRAY SHEEP (SECL 2598)を見てみましょう!
会社コード
「SECL 2598」のSEの部分です。
SEは米津さんのレーベルREISSUE RECORDSの会社コードということになりますね!
なんでSEなんだろうと思って調べてみたらSMEレコードというソニー系のレーベルのことのようです。
REISSUE RECORDSはSMEレコードの一部門という感じですかね!
形態分類コード
「SECL 2598」のCの部分です。
形態の分類方法はレコード協会が発行するRIS 504 別冊「各種コード一覧表」に書いてあるそなのですが、レコード協会員にしか配布されません。
どうにかわからないかと思って探してみたらWikipediaに載っていました!笑
A – DVD-Audio(現在はない)
B – DVD-Video
C – 12cmCD
D – DATの一部(現在はない)、8cmCD、ダウンロードシングルまたはダウンロードアルバムの一部
E – PLAYBUTTON
F – CD-V、およびビデオシングルディスク(現在はない)
G – SACD
H – HD DVD(現在はない)
I – ビデオCD(現在はない)、CD-i(現在はない)
J – LPレコード(実際には回転数にかかわらず30cmレコード)、PSP用UMDゲームソフトの一部(現在はない)
K – EPレコード(実際には回転数にかかわらず17cmレコード)
L – 30cmLD(現在はない)
M – 20cmLD(現在はない)
N – CD-G(現在はない)
O – 未割り当て
P – PlayStation用ゲームソフト
Q – 未割り当て
R – CD-ROM
S – コンパクトカセット(シングル)
T – コンパクトカセット(アルバム)
U – UMDビデオ(現在はない)、ベータビデオテープ(現在はない)
V – VHSビデオテープ(現在はない)
W – DVD music(現在はない)、8mmビデオテープ(現在はない)、LPレコード(回転数にかかわらず30cmレコードかつタワーレコード限定販売盤のみ)
X – Blu-ray Disc(2006年以降)、DCC(現在はない)
Y – MD(現在はない)
Z – 複合商品(12cmCD+8cmCD、一部のCD+DVD、CD+写真集など)
https://ja.wikipedia.org/wiki/規格品番
これによるとCは12センチCDのことですね!
他のコードを見てみると現在は使われていないものばかりなので、インディーズの場合は形態分類コードを使用しなくても管理の手間は変わらなそうです!
ジャンルコード
「SECL 2598」のLの部分です。
社内外レーベルや曲のジャンルなどを分類するもので、英文字又は数字1文字で表します。
体感では英文字で表されていることが多いように感じます。
会社コードであるSEはSMEレコードを表すものなので、LはREISSUE RECORDSを表しているのかもしれませんし、ジャンルを表しているのかもしれません。
ここはそれぞれのレコード会社で管理しやすい番号にしていいので違いが出てきそうですね!
ちなみにsax tripletsのTRIPLETSの商品番号はSTCJ−002ですが、ジャンルコードのJはJazzの分類で用いられることが多いと言うことで採用しています。
まとめ
商品番号(品番)がどんなものか分かりましたでしょうか?
また、付番するときの参考になったら嬉しいです!
それぞれの項目が決まったらその都度アルバム資料に書き加えておきましょう!
全部決まった頃には情報がまとまった立派なプロモーション資料の出来上がりです!
他の項目についてはこちらの記事を参考にしてください。
資料を作るメリットはこちらを見ていただけると!
本文で出てきたわかりにくい単語についてはこちらのページで説明しています。
ではでは〜!